白内障の検査
種々の白内障検査があります
視力検査
どれくらい見えるかを検査します。視力がどれくらいになったら手術をした方が良いですか? と言うご質問を受けますが、視力の数値だけでは、決められません。一番は、ご自分がどれくらい困っているか、が大切です。仕事や生活上、お車の運転をする方は、1.0の視力でも手術を希望される方がいらっしゃいます。一方で、普段はお家の中で生活をすることが多い方は、0.5でもまだ大丈夫と言われることがあります。
屈折検査
近視・遠視・乱視の程度を検査します。
グレア検査
白内障による「ぼやけ」の程度を測定します。
眼内レンズ度数検査
眼軸長測定と角膜曲率半径測定を行い、その値から眼内レンズの度数を算出します。 白内障は目の中のレンズである水晶体が濁る病気です。手術では、水晶体の袋(嚢と言います)を残して、中の濁りを細かく砕きながら吸いとります。残った袋(嚢)だけでは、レンズの役目を果たしません。そこで、袋の中にあたらしいレンズ(眼内レンズと言います)を入れます。それにより、大半の距離は自分の目だけで見えるようになります。但し、微調整に老眼鏡などのメガネは必要になることがあります。眼内レンズにもメガネやコンタクトレンズと同様に度数(近視・遠視・乱視の強さ)があり、その人に合った度数の眼内レンズを入れないと良好な視力は得られません。その度数を計算するために、眼軸長測定と角膜曲率半径測定を行います。
視力に影響を及ぼす他の疾患がある場合は、白内障の手術をしても、良好な視力は得られません。手術前に、眼圧や眼底検査を行って、他の疾患の有無をチェックします。
眼圧検査
目の硬さを調べる検査です。緑内障のチェックになります。
眼底検査
白内障以外に視力低下につながる眼底(目の奥)の病気がないか検査します。